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チョコと出会った日 ~8回目の記念日~

8年前の1999年10月8日
今日はチョコちゃんと出会い、家に連れ帰った記念日です
   チョコちゃん、8歳になりました!!

以前の記事で少しだけ書きましたが、チョコちゃんとは横浜の「伊勢佐木モール」で
運命の出会いをしました

8年前の10/8夕方、仕事を終え伊勢佐木町に買い物に寄った私
原付を止めてふと顔を上げると、少し離れたところに小学生の女の子3人が
道行く人に片っ端から声を掛けていました

      「ネコ、飼ってもらえませんか?」

女の子の手には小さな小さな仔猫が2匹 
気になって女の子たちを見ていたら目が合い、私にも「飼ってください」と頼みにきました
その仔猫は駅前の道端に2匹でちょこんと座っていたところを拾い上げたそうです
当時、私が1人暮らしをしていたアパートはペット禁止
猫を飼いたいのは山々だけども連れて帰れない・・・と話すと、女の子の1人が涙ぐんで

  「もう、ずっと猫を抱いて歩いて疲れちゃった。手も痒くなっちゃった。
  お巡りさんに話したら保健所に連れて行けば引き取ってくれるけど殺すって言ってた」

と・・・。
野良の仔猫が殺処分される事実は子供にも知って欲しいし、猫の生涯に責任が持てない
状態で野良猫に手を出した事も、残酷だけども、安易だと思います
でも、だからってこの女の子たちの優しい心を無視することも出来なかった私

仔猫を囲んでしばらく話していると、近くの洋服屋の女性店員が側に来ました
猫が大好きだから、1匹欲しいと言います
キジトラ模様の手の平サイズの仔猫は2匹とも男の子
  ・やや大きめ、目やにが少なく元気な声で鳴いてる子
  ・もう1匹より小さめで目やにだらけ、声も出さずにうつろな目つきの子
女性店員は「こっちの子の方がまだキレイな顔だから」と大きめの方の仔猫を連れて
店内に戻りました

あと1匹・・・女の子たちは家に帰る門限が迫ってる様で焦りだしました

   「じゃあね、私が連れて帰ってキレイにして、貰ってくれる人を探すよ」
つい、言ってしまった一言
猫を育てて飼うにも、里親を探すにも 命を育てるのは時間も手間もお金もかかるんだよ
そんなことをちょこっと話して、絶対にちゃんと幸せにするからと女の子に約束し
お小遣いを出し合って買ったという猫缶を差し出してくれたので、一瞬、缶詰代を渡そうかとも
思ったけどもその缶詰は頂いて別れました
受け取った仔猫は、手で触った感触が「ジャリッ」としてました
ノミとノミ糞だらけでジャリジャリとしていました

   この、ノミだらけの小さくて汚い仔猫が チョコちゃんでした

タオルに包んで紙袋に入れて急いで帰宅
よく見ると想像以上にノミだらけ・・・これは大変だ・・・
近所の動物病院を探すともう閉まってる 当時は病院関係で働いてなかったので
周囲の病院情報も全くわからず
ノミをどうにかしてやりたい!この一心しか無かったわたしは暴挙に出ました
連れかえった仔猫を洗いました・・・
     *仔猫を、家に連れてきたその日に洗うのは殺猫行為に値するので
       絶対真似しないでください

お湯を張った洗面器に仔猫を入れると、一瞬でお湯が赤茶色になりました・・・
このゾッとしたお湯の色は忘れられません
シャンプー類は使わずにお湯を何度も変えてすすぎ、色が出なくなったところでよく拭いて
ドライヤーで乾かし、鉗子で体に残っているノミを1匹づつ摘んで取りました
   *ノミは潰してはいけません 洗剤入りのお湯に漬けて捨てるか
    セロハンテープなどで挟んで処分しましょう


タオルを厚く敷いたダンボールに寝かせ 「明日、生きてますように・・・」と祈りました

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     いきなり洗われても、元気に生きてたチョコちゃん!

次の日は動物病院へ
下痢してたので検便、ノミ取りスプレー、目やに用の目薬をもらい帰宅
歯の生え方からして生後約1ヶ月 その割には体重がだいぶ少なめで300グラム
離乳食は食べられたので、下痢対策でi/dのドライをふやかした物を食べさせました
・・・そう、チョコちゃん(この頃まだ名無しだったけど)はこんな小さな頃から
処方食生活を送っていたんです
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家に連れて帰ってから3日目
朝から様子がおかしい・・・ 何をあげても食べない、ミルクを注射ポンプであげても飲まず
口から出してしまう 水もダメ
時間が経つ毎にみるみるグッタリしていく・・・
これはヤバイ・・・尋常じゃない・・・早く病院へ!と思い午後一番の診察時間に駆け込んだら
先生が一目見て
   「今から入院です 助かるかどうか五分五分 覚悟してください」

泣きながら自宅に戻りました
夕方、面会に行くと保育器に入った仔猫には2本の管が繋がっていました
その内の1本にはどす黒い液体が・・・これは・・・ 輸血!?
緊急事態だったそうで、病院内で可愛がられてる「すみれちゃん」という猫さんから
血液を分けてもらったのだそうです その日の晩が山場だと言われました

この日の血液検査の結果PCVが5%で病院内の最低記録を更新したとか
便の中にもコクシジウムがうじゃうじゃだったそうです

結局、翌日になって素晴らしい生命力で回復!!
回復後、「チョコ」と命名しました
5日間入院して、体重500グラムになって退院しましたがこの頃から「暴君チョコ」の
兆しありで、500グラムの仔猫の点滴を外すのに獣医師3人がかりだったそうです
拾った仔猫の入院費用は6万円ちょっと・・・

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その後も下痢を繰り返したり、尿道から血液が出た!というような真っ赤なオシッコを
したり、生後10ヶ月で膀胱炎・尿道結石頻発・・・と多難でした
それでもよく遊び、よく食べ、よく太って可愛らしいことこの上ない大切な家族に
なりました
これは、連れて帰ってきた日に寝かせた箱
すごく気に入ったようで1年以上捨てずに使っていました
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これは、今も実家にあるゴミ箱 なぜかしばらく気に入ってたのでゴミ箱として使えませんでした
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チョコが入院して輸血を受けた次の日は、あの伊勢崎町の洋服屋へ行き、
チョコと兄弟(と思われる)の猫も病院に連れて行ってもらうようにお願いしました
すでにノミ取りの為に病院へは行ったようで少し安心しましたが、果たして今も元気で幸せに
暮らしているでしょうか・・・?

小さい頃はテレビを見るのが好きでした
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元気になってからは、いつも布団に入ってきて一緒に寝てました
ある朝、目が覚めると隣にチョッちゃんが!一緒に写真を撮ろうとカメラを構えた瞬間
寝起きでものすご~く腫れぼったくなっていた私の瞼にガブッ!!
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そんなところ咬まれる人、居るんだねぇ~と当時の彼氏(今の夫)に爆笑されました・・・


去勢手術後は、みるみる間にデブちゃんになったチョッちゃん
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こうして振り返ると小さい頃から病気が多くて病院で嫌な検査や点滴をたくさん受けてきた
チョッちゃん 今も糖尿病と脊椎症を患い、それでも毎日のんびりと、不自由なことも
あまり無く過ごしてくれています
歩けなくなったときはどうなることかと思いましたが、最近は本当によく歩くし
あまりしなかったお座りもよく見せてくれます
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機会があれば、外へ出て散歩するのが大好きだったので、ぜひ外を歩かせてあげたいと
思います
まだまだ元気で、楽しく過ごして行きたいです
チョコの誕生日は本当は8月終わりから9月初めだと思います 病院のカルテの生年月日は
1999.9.8にしています
でもウチでは、チョコとカリン、それぞれと出会った日を「誕生日&記念日」としていて
今日10/8に ウチに来てくれてありがとう! とお話しました
あの日、あの女の子と出会って、洋服屋の店員がもう1匹を選んだから 
たまたまチョコがウチに来た・・・ そうではなくて
チョコが私を選び、私もチョコを選ぶ そういう運命であったんだって
そう思います
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     ↑今日のチョコちゃん 可愛いお昼寝姿♪
by nahneko | 2007-10-08 12:21 | 家族
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