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先天性耳瘻孔②~手術を決意したきっかけ~

先天性耳瘻孔の痛みに耐える日々が数年続き「この痛みと一生付き合うのかなぁ」と何となく諦めがあった私が
「手術で除去する」ことに興味を持ち、それを決意したのはどうしてか?

一番最初のきっかけは母からの一通のメールでした
    テレビで耳瘻孔のことをやっていたんだけど、日帰りで手術できるみたいよ
    形成外科でできて、それほど難しい手術じゃないみたい 考えてみたら?

たまたま見た番組で話題になっていたそうで、そのような連絡をくれました
昔は、傷が大きく残るだとか顔面麻痺の可能性だとか、簡単にはできないものだとか
そんな怖い話だったのに日帰りでOKだって?医学の進歩って素晴らしいなぁ~!

それ以来、ネットで改めて耳瘻孔に関することを調べてみると、出てくる出てくる手術体験談
そこで目についた話は
  「自分が化膿して痛んで大変だったから、遺伝した自分の子供は化膿する前に手術を受けさせた」
というもの
痛んだりしていない子供に、積極的に受けさせるような手術ならば、かなり安全性が高いのではないか?
そう感じて、手術を行っている病院を調べ始めたのが昨年6月頃だったかな
でも手術を少し考え出した一方で、恐怖心が全く無かったわけでもなく
1ヶ月に1回あるかないかの痛みで、しかも薬を使えば何とか治まるものを手術する必要があるのか?
という考えも頭にあり、色々と調べつつも手術を本当に受けるべきか悩んでいました

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                      本文とは関係ない画像ですが・・・今年も作りました

手術に関することを調べた結果、色んなことがわかりました
まず、手術は総合病院・大学病院、そして入院施設が無いような個人病院で行ってるところもありました
「形成外科」または「耳鼻科」、まれに「皮膚科」で行うという病院もありました
母が仕入れた情報だと「日帰り手術」でしたが病院やその人の症状によって入院の場合もあったり麻酔も色々
まとめてみました

    *部分麻酔使用の場合
  ・体への負担は全身麻酔に比べて少なく、日帰りが可能
  ・費用が安く済む(1万~1万5千円という話が多かった)
  ・意識がある状態での手術なので器具の音などがリアルに聞こえる
  ・人によっては麻酔の効きが悪く手術中・手術後に痛む人もいるらしい
  ・翌日、傷が痛む耳を抱えて消毒の為に通院するのが辛かった、という体験談あり


   *全身麻酔使用の場合
  ・入院が必要(1~2泊)
  ・それに伴い費用もかかる
  ・意識が無い状態で全て終了するので器具の音や痛みなど何も感じずに済む
   
     *いずれの場合も、「部分麻酔と全身麻酔のどちらがよいか?」選ばせてくれる病院もあれば
       「うちの病院は全員〇〇麻酔ですよ」と決まってる場合もあります

  そして、どのような方法で手術したとしても、手術から2~3日は洗髪・入浴は不可
  数日間は絆創膏やガーゼで傷口を覆うことになるようです

ここまで調べると徐々に「手術受けてみてもいいかな・・・受けてみたいかも」という気分になった私
夫は私が痛みに耐える姿を見ていられない、と手術に賛成してくれました
じゃ、どこの病院で受けようか?なるべく家から近い病院がいい、数日は頭が洗えないから冬にしようかな
ま、そんなに慌ててしなくても涼しくなったら病院探しをしてみましょ~
と、悠長に構えてた6月・・・まさかまさか・・・

   あぁ!!早く!早く切ってラクになりたい~~~!!!イダイーーー(泣)

と苦しむ日がやってくるとは夢にも思いませんでした

7月下旬・・・すっかり耳の手術のことが頭から抜けていた私に、地味な痛みが発生
あぁ、またいつもの痛みだ・・・早く治まんないかなぁと思っていたら
『いつまでもいつまでもずーーっと毎日毎日痛い』という今までに経験したことが無い事態が起きました
ズキンズキンとすごく痛んでイライラする日もあれば、シクシクと弱い痛みがあってスッキリしないとか
もう痛くて痛くてどうしようも無くて泣きそうな、寝込んで何もしたくないような日も数日置きにやってきました
そんな毎日が7月下旬から8月いっぱい続きました
何が悪かったんだろう?暑さ?汗?ストレス・・・?未だにわかりません

昨年8月といえば私にとってはお祭り騒ぎの大変記念に残る夏でした
8月の毎週末、必ず女子プロレスに出掛る予定でいたので寝込んでなんかいられない!
仕事を休んでもプロレス休むな!そんな1ヶ月でした(イヤ、実際仕事も休まずちゃんと行ったんですケド)
私にとってとても大切な時期なのに、なぜこんなときに耳が・・・ああぁぁぁ・・・!!!

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今までは耳がすごく痛むときには鎮痛剤を飲んでいたんですが
我が家は薬を使用する頻度ってのが少ない方で、どうしても耐えられなくて薬を飲んでもせいぜい1年に2~3回
普段風邪を引いても薬は飲まないし、夫なんてここ3~4年薬飲んだこと無いんじゃないかな
そんな私が昨年8月の間だけで、多分7~8回は薬に頼りました これは私にとってものすごく異常事態
秋になったら病院探そう~なんて呑気に構えていられなくなって、8月の中旬に近所の耳鼻科に駆け込みました
この耳鼻科は手術設備はありません 手術設備のある病院への紹介状を書いてもらうつもりで行きました

受付を済ませ診察室に入り「耳瘻孔が痛むので手術を希望してます」と伝えると話は早かったです
好きな病院の紹介状を書いてくれるというので一番近くにある大学病院にしてもらいました
この大学病院は以前、違う科にかかったことがあり何となく安心できるような気がしたからです
そして耳瘻孔の手術は耳鼻科では比較的簡単なものだそうで、どの病院を選んでも技術に大差ないと聞きました

紹介状を書いてもらい、ついでに鎮痛剤を処方してもらい、これでしばらくは安心・満足
ただ、この耳鼻科医には腹が立った
耳瘻孔が化膿してすごく痛んで、眼や頭まで痛くなる、と言ったら「そんなはずない、それはおかしい」と言われました
     あなたの耳、全然腫れてないんだから痛むはずが無い 脳外科に行ったほうがいいよ
     耳瘻孔はそんなに痛いモンじゃないんだから 手術してもムダかもよ
と言われ、ビックリ
耳がまず痛み、それから眼と頭が痛んでくる 私は耳が痛まないときは眼・頭痛は起きないんですよ
と説明しても「脳外科に行け」の一点張り
耳の病気なのに頭まで痛くなるなんて・・・と失笑したあの耳鼻科医 医師なのに患者の痛いと訴える声を
ちゃんと聞かないだなんて!と腹立たしく思い、更に会計を待ってたら受付の看護婦が
鼻づまりで来院していた患者さんの鼻声のマネをしてバカにして笑ってたからムカつき倍増
元々紹介状だけ欲しかったんだし、もうこの耳鼻科に用は無い

後日、大学病院の診察で「耳瘻孔が化膿すると眼・頭痛も起きますよ」と優しく言ってもらいました

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9月初旬、大学病院での初診は若い女医 丁寧でよく話しを聞いてくれ、信頼できそうな雰囲気でした
この先生が自動的に私の担当になり、手術も術後管理も全て診てくれるんだそう
小さい頃からの耳瘻孔の経過、今回なぜ手術に踏み切ったかという話をし現在大きく腫れていないから、
すぐに手術の日取りを決めましょうということで
9月に入り耳の痛みが少し和らいでいたことや、もう少し涼しくなった時期に・・・という私の希望で10月中旬に決定しました
早速その日のうちに術前の検査を受けました
まずは耳瘻孔の穴の深さと大きさを調べるために色んな太さの針金のような器具を穴に入れて行きました
そしてその針金に付いてきた分泌物の細菌検査
耳瘻孔で病院にかかったことは何度かあったけど、こんな検査を受けたのは初めてでした

この大学病院での耳瘻孔の手術は必ず2泊3日の入院が必要
そして麻酔は、部分麻酔と全身麻酔のどちらかを選べることになり、私は部分麻酔を希望しました
できれば部分麻酔で、鏡とか置いて見せてもらえないものかと思うくらい、手術の様子が気になります
だって、散々苦しんだ耳瘻孔がどんな姿なのか?ぜひ見てみたいじゃないですか!

初診のこの日は手術日決定と、術前のレントゲン、心電図、血液検査、尿検査を受けて終了
後日、検査結果を聞きに行きました

そこでまさかの麻酔変更・・・検査結果は何も問題なしですが私の耳瘻孔の経過を数人の耳鼻科医で検討した結果
大きく腫れあがったことが過去2回、そして日常的に膿が出てくる状態であることから、
埋まっている嚢胞が癒着している可能性が高く、手術がやや難航する恐れがある、とのことでした
部分麻酔というのは痛みを感じないギリギリの麻酔薬を使い、痛みを感じたら麻酔追加、という措置をとるそう
私の場合手術時間が長くかかる可能性があるから、何かの拍子に体が動いてしまったら危険なので
全身麻酔に変更させてもらえないか?その上で、取り残しの無いように時間をかけてきれいに処置したい
ということでした もちろん、それならば全身麻酔でやっていただきましょう

耳瘻孔の嚢胞は木の根っこ状態に伸びていて、まず穴から青い染色液を注入して嚢胞を染めて取り出すそうです
が、嚢胞の形があまりに異型だと、取り残しがあって再発することもあるんだそう
そうならないように祈りつつ手術日を待ちました

それから、母が一番気にしていた「顔面麻痺・神経痛になる可能性と傷の大きさ」ですが
質問してみたところ、この手術を受けて麻痺や神経痛を起こした人がいるという報告は聞いたことが無い
のだそうです やっぱり20年も経つと変わるもんですね
傷の大きさは3~5センチ、顔にまで傷がかかることはなく手術痕はほとんど残らないはずとの言葉に安心でした

手術前日の昼に入院、麻酔担当医の挨拶と説明、当日のタイムスケジュール説明、術前診察など受けて
なかなか忙しい入院初日
そして、私の耳周りに衝撃的なことが・・・!

次回に続きます
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by nahneko | 2009-02-28 00:45 | 健康いろいろ
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