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カリンちゃんの腎不全

大切な大切な可愛い娘、カリンちゃんがいま
腎不全に侵されています

元々飲水量が多くて、全盛期よりさすがに食欲が徐々に落ちていたので
体調の異変に気付いてあげるのが遅かった…

ずいぶん痩せてしまって、病院に連れていったときにはもうかなりの数値になってしまっていました

とはいっても、ずっと放置してたワケでもなくて
耳に腫瘍がありジュクジュクしてたので
手術してあげたいと思い病院と相談したり検査を受けたりしていました

その時点で既に腎臓の数値が高くて麻酔不可、ときどき補液に通うようになってはいました

思った以上に進行が早くて…
7月にはガクンと食欲が無くなったので10日間の入院生活
体は回復したけど、精神的にかなりダメージを負わせてしまったかな…
動物の治療、入院の難しさを今更ながら痛感します

今年の初め頃は得意のヘソ天ポーズも見せてくれていましたが、もうそんな姿も見られません
先週末からは後ろ足に力が入らなくなり、歩けなくなってしまいました

入院と点滴治療で良かったことは、耳のジュクジュクがキレイになり
腫瘍が小さくなったこと
しばらくエリザベスカラーをつける生活をしてましたが必要なくなりました
ひとつでもストレスが減ったのは嬉しいことです

少しでも穏やかに残りの時間を過ごして欲しい
そう願うだけになってしまい
とてもとても、悲しくて残念でたまりません

まだ13才…
でも、長さじゃない、今までどれだけの生活を送れてきたのかが大切だと思って
あまりクヨクヨせずカリンちゃんとの時間を大切に過ごしたいと思います

2年ぶりの更新が悲しい記事になってしまったことが残念です
このブログでカリンちゃん、たくさんの人に可愛がってもらいましたので
このような報告になってしまいましたが
お知らせしておくべきと思い久々に書きました

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最盛期10.4キロあった体重
今は6キロあるかな…
4日前は焼いたサンマを少し食べてくれました
美味しいもの一口でも食べようね

# by NAHNEKO | 2016-09-08 15:07

5526日

最近は本当に便利
ネットでも、スマホのアプリでも簡単に
産まれたら日から数えて今日が何日目だか調べることができる


5526日

正確には、5526日プラス約30日

私の大切な大切な息子、チョコが精一杯生きた貴重な日数だ

横浜の伊勢佐木モールで出逢い、連れ帰った日が
1999年10月8日
痩せ細ってノミだらけで汚い仔猫だった

拾って3日目で極度の貧血でグッタリしてしまい入院、輸血
奇跡の回復を見せてくれたが
その後も頻繁に血尿、結石に悩まされた
突然声がかすれて出なくなり慌ててネブライザーを受けに行ったこともあった

隙あらば脱走、近所を散歩するのが好きで
河原でカラスの円陣の真ん中で悠々と毛繕いをしてる姿を見付けたときはギョッとしたし

家の前に停車中のトラックがエンジンをかけたら、慌てて荷台からチョコが飛び降りてきたのをたまたま見てビックリ仰天

夜中に2階の網戸を突き破り壁づたいに脱出、28時間に及ぶ逃走をしたときは本当にヒヤヒヤした

でも怪我や喧嘩をして帰ったことは一度もなかった

どんなご飯もよく食べた
若いうちから療法食中心なのがちょっと可哀想だったが
ササミを茹でたものやエビ、ネコにはよくないとされるイカは好物だった

6キロ近い体重でムチムチふっくらした体
黒のキジトラ模様の毛並みは艶々に光り
白い胸毛はフワフワ
お髭は長くて立派
お手々を枕にして寝るのが得意ポーズ
お目々とお耳のマッサージが大好き
私に抱かれたり膝に乗ることも大好きだった

爪切りが大嫌いでエリザベスカラーが必須
病院も大嫌い
待ち合い室では居合わせた大型犬に喧嘩を吹っ掛け
獣医師に立ち向かい腕を傷だらけにした


2012.9.7
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4才のときに妹分のカリンちゃんを迎えてからは
妹思いの優しいお兄ちゃんぶりを発揮
カリンの毛繕いをし添い寝をし
爪切りやシャンプーでカリンが鳴けば飛んできて私や夫に噛み付き助けようとする
カリンの好物のお刺身や缶詰などは食べ残して譲ってやっていた

6才9ヶ月
グッタリとして食欲が無く6キロの体重が4キロ台後半にまで痩せてしまい
病院に駆け込んだら糖尿病発覚

そこから長い長い糖尿病、インシュリン、そして大らか院長&病院とのお付き合いが始まった
3週間の入院を終えたと思えば、退院とほぼ同時に変形性脊椎症も発症
歩けない、下痢続き、血尿続き、食欲不振

そんな状態を半年かけて乗り切り克服した強い強いチョコちゃん

2012.11.24
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それからは滅多に病院にもかからず
割りと穏やかな闘病生活を送れていたことは幸せなことだった

糖尿病生活から8年を迎えた今年
2014年6月
あまりにも血尿ばかりが続いたので3年ぶりに検査に連れていったら
膀胱ガンが発覚

年齢と体調を考慮し、手術は不可

ガンに効果のあるサプリや薬などを使うことも私は考えなかった
そういう物をお腹に入れる少しの隙間を、好きな食べ物で埋めてあげようと思った


2013.3.2
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今年の夏を乗り切ったあと、ガクンと体力が落ちてしまい
9月下旬から痩せて食欲が落ちてしまった
10月からは腎不全への対症療法である皮下点滴に通い始めた

ずっと5キロをキープしてた体重はみるみる落ちて
4.5…4.3…4.1…アッという間に3キロ台


2013.12.2
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2014.1.15
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2014.5.18
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ねぇ、チョコちゃん
何が食べたい?何をしてほしい?
チョコちゃんの好きなようにしていいんだよ
食べたいものだけ食べればいい
チョコちゃんが側に居てくれるのはとっても嬉しいよ
ずっとずっと居て欲しいよ
でも、痛くて辛いのなら、あまり頑張らないで
休みたくなったら安心して休んでいいよ
だってどこに居てもチョッちゃんはずっと家族なんだからね


2014.8.3
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2014.10.17
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2014.10.28
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2014年11月24日…
あんなに甘えん坊だったチョッちゃんは
私も夫も居ない少しの間に
一人でお空に昇って逝ってしまった
私と一緒に寝ていた布団の上で
オシッコも吐いたものも、キチンとペットシーツの上にして
布団を汚さなかったのは、流石に賢いお兄ちゃんだ
闘い抜いてとても穏やかな可愛い顔で眠っていた

最期の姿を見せなかったのはチョコちゃんの私達に対する配慮だ
そう思う
私や夫が、チョッちゃんから目が離せなくて何もできない
仕事に行くにも行けないどうしよう…
そんな状況を作らないようにしてくれたんだろう

転職した事情で私と夫はこの1年かなりスレ違いの生活をしていた
休みが合う日もなかなか無かった
なのにチョッちゃんを最後に見送るその日は二人とも平日に休みが合うという奇跡的な日だった

お空に脱出するときは一人で行ったくせに
毛皮が無くなるそのときはパパママ揃って見送ってよね、というのはやっぱり甘えん坊のチョコちゃんらしい
カリンちゃんともお別れの挨拶をキチンとした


2014.11.4
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2014.11.5
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さんざん病気をしてたのに、背中の黒い毛は艶々を保ったまんま
白い自慢の胸毛もフワフワのまま
たくさんのお花と、最後に気に入っていたカリカリ、ササミにエビ、イカを持って長い旅立ちをした

その日の5日前はシシャモを1匹半と焼きササミ
4日前は焼いたアジを半身も食べ
雨の降る寒い中、ベランダに出て雨水を飲み
最期を迎えるその数時間前まで
ベッドに上がったり飛び降りたり、トイレにも自力で出入りし
強くて逞しいチョコお兄ちゃんの姿を見せ付けてくれた


2014.11.18
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2014.11.20
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毛皮を脱いだチョコちゃんは白くてキレイな粒に変身
斎場の人が「鍵シッポちゃんだったんですね」と言って指していたそこには
鍵シッポの先端の、曲がった小さな骨がキチンと残っていた

それを見て観念した
チョッちゃんはもう居ない
どうしようもなく寂しいけど、ホッとした気持ちもあり、そして鍵シッポのお骨を見て何だかとても感動してしまった

小さな箱に入ったチョッちゃんはパパのバッグに納まり久々に電車に乗った
帰りはこのまま、動物病院に寄って先生達に挨拶をしようと思い
路線を色々調べていたら…
夫がふと、予定外の駅で「降りよう!」と言い出した

ここで降りてバスに乗り換えるルートが最短だとわかったその駅は
私がチョコちゃんを連れ帰った、独り暮らしのアパートがあったその最寄り駅だった

ねぇチョッちゃん、ここを真っ直ぐ行ったとこにある、あのホームセンターで
チョッちゃんのトイレを買ったんだよ

そんなことを話しかけながら数年ぶりの懐かしい町を眺めた

それは絶対、チョコちゃんの導きだね
チョッちゃんを可愛がってくれ、私を励まし続けてくれた友人はそう言ってくれた

病院で挨拶を済ませて、長くチョッちゃんと通った道を帰る
その途中には9月まで住んでいたマンションもあった

チョッちゃん、ちゃんと自分で縁の場所に挨拶まわりをしたんだね

チョコが命日に選んだ日は私の父親の誕生日
父はチョッちゃんが小さい頃に無理矢理に抱えイヌを躾るように服従させようとした罪で長くチョッちゃんに嫌われることに…
そんな日をチョイスしたのもチョッちゃんらしい


2014.11.21
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チョコちゃんが透明になって3日後
あーあ、チョッちゃんの爪の鞘をとっておけばよかったなぁ
でももう1ヶ月ぐらい爪研ぎもしてなかったしなぁ
そんなことを考えてたらカーペットに爪の鞘がキラリと光ってるのを発見!

慣れない仕事で落ち込んでグッタリ帰ったときは
風呂場の前で立派なオヒゲを発見!
お風呂場が好きで寒いのによくバスマットに寝ていたっけ
でもバスマットはとっくに洗濯し、掃除機もかけたのに
チョッちゃんたらまったく、アピール上手というか
私が寂しがりすぎないようにチョイチョイ存在感を出してくれる

大丈夫だよ、もうあんまり泣かないから

だってチョッちゃん
アチコチ飛び回って遊んでいても
マザコンだから寝るときは帰ってくるんでしょ?
寂しがり屋はチョッちゃんも同じ

病気の体が無くなって、注射も必要無くなって
好きなもの好きなだけ食べられるし
怪我もしないし
ゆっくり休んで遊んでおいで
そしてまた、毛皮をまとう時がきたら
お家に帰っておいで
いつでも、いつまでも待ってるし必ず見付けるからね

今度は健康な体で…なんて言わないよ
また糖尿病でも膀胱炎でも
チョッちゃんが戻ってきたならそれでいい

仕事に出るときは今までと同じように
「チョッちゃん頼むね!」と留守を頼んで出掛けていく
でも、仕事以外で出掛けるときは
チョッちゃん一緒に行くよ!と声をかけるようになった
お風呂場の手桶には、チョッちゃんがいつでも飲めるように
毎日水を満杯に入れてある

チョッちゃんの魂がお空に飽きて
また毛皮を着て戻ってくるまで
あと何日ぐらいかかるのか?
計算できるアプリは無いのかしらね

2014.11.23
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チョッちゃん
たくさんの幸せと愛情をありがとう
# by nahneko | 2014-12-16 22:56

15歳と11歳

ブログを放置してる間に、チョコとカリンに色んなことがありました。

もう、ブログはいいかなぁ…なんて思っていたけど
大切な2匹の記録なので久々に記してみます。

今年の5月でカリンちゃんは11歳
9月でチョコちゃんは15歳になりました。

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病気知らずだったカリンちゃんが通院治療を受けたのは今年の1月から3月のこと。
ある日、耳掃除をしていたら
綿棒に血が付いてきてビックリ
更に血と一緒に白くて小さな小さな粒々したものがくっついてきてビックリ!
気味が悪くて慌てて病院に行きました。

カリンちゃんは全く自覚症状は無いみたいで
耳を痒がるとか掻くとか、変わりはまったくありません。

これはきっと、耳道に腫瘍ができたに違いない…
不安な気持ちでいっぱいで、もしかしたら可愛い三角のお耳が無くなってしまうかもしれない
でも命が助かるのなら…
そんな気分で診察を受けて耳鏡で耳の中を見せてもらうと小さな出来物が!!

細胞を採って検査した結果、腫瘍ともなんとも言えないという微妙な判定。
でもその後、抗生剤で小さくなったので
腫瘍では無かったのでしょうという判断が出ました。

元々、耳がすぐに汚くなる体質だったので
あまり強くこすらないように清潔に保ってあげるように気をつけていますが
現在、何事も無く過ごせています。

夏ごろには上の牙が1本抜けてしまいましたが
まったく気にすることなく美味しくご飯を食べてダイナマイトバディを保っております。

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さて、チョコちゃんですが
毎日インシュリンを注射して、特に体調を大きく崩すこと無く過ごしてきましたが
以前から獣医に言われてた通り、やはり「15歳の壁」というのは厚くて高かった…

今年の春に上の牙が立て続けに2本抜けました。
それはまぁ、食べにくそうにしていたのが改善されたし
取れた牙はもうボロボロで、取れた後は口臭が激減したので良かったんだけど
あぁ、歳を取ったなぁと寂しく感じました。

寂しく感じるだけで済めばよかったんだけど

6月末に大きな検査を受ける事態が起きました。

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元々、糖尿病で炎症が起きやすく多飲多尿、膀胱炎をしょっちゅうするチョコちゃんですが
毎日毎日毎日、ずっと血尿ばかり出るようになってしまいました。
おかしいなぁと思い、久々に病院で血液検査や膀胱エコーをしてもらうと

膀胱に塊があることが発覚

病理検査の結果は移行上皮癌
癌細胞はそれほど多く認められないけど、猫の腫瘍は良性であることはまずほとんど無いから
膀胱癌、ということになりました。

15歳という年齢に糖尿病持ち
これではとてもとても腫瘍切除などできません。
取れるものなら今すぐに取ってやりたいけど、チョコちゃんの体力を消耗させたくない。
手術することはチョコちゃんの状態には全く適してないので病院側も私も始めから選択肢にありませんでした。

もう今後は生きてる限り、この子から出るオシッコはずっと真っ赤です。

夏の暑さにバテていたけど何とか乗りきってくれたチョコちゃん

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でも、去年一昨年もそうだったように
夏が終わってガックリと体力が落ち老け込んできているのがわかりました。

9月末に、事情があり引っ越しをしたこともチョコカリンに大きなストレスを与えてしまいました。

新しい家に、わりとすぐに馴染んでくれたように見えたのですが
それはやはり、人間のエゴだったようで…

10月に入りみるみる痩せてきてしまったチョコちゃん
ご飯もあまり食べてくれません

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病院へ行き、皮下点滴を受けました。
それ以来、○日置き、などと決めてはいませんが様子を見てちょこちょこと通院しています。

7年に渡る糖尿病、変形性脊椎症、頻発する膀胱炎に膀胱腫瘍、
そしてついにやってきた腎不全

今は缶詰の汁を舐めて、水を飲んで、気が向くとほんの少しドライフードをつまんでいます。
私はなるべく回数多くa/d缶をシリンジで食べさせています。
病院へは週に2~3回行きますが行く度に体重が少しずつ減っています。
たくさん食べさせても腫瘍ばかり大きくなってしまい身になりません。

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筋肉が落ちて骨と皮状態。
先日、チョコちゃんに会いに来た妹が背中を撫でて、骨の一つ一つがわかる…と涙ぐんでいました。

それでも気に入っている私のベッドに自分で上がったり
新しい家はベランダが広いので度々散歩に出かけて日向ぼっこをします。

糖尿病発覚時からお世話になってる獣医さんには
「いま、この子は飼い主さんに覚悟する時間をくれているんですよ」
と言われました。

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その通りだな、と思います。
私が現実を見つめて覚悟を決め、できるだけの苦痛を和らげて安心して送り出してあげる
これが私がチョコにしてあげる最後のこと

幸い、しょっちゅう検査したり入院や多くの薬を奨めてくる病院ではないので
私の希望とチョッちゃんの性格を最優先で考えて治療をしてくれています。

あとどのぐらい頑張ってくれるのか
それはもう、神のみぞ知る…という状態です。

私が居る時間なのか、それとも仕事で出てる間に…なのか
それはチョッちゃんが決めること
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7才前に糖尿病になって、脊椎症で歩けなくなったときに
この子はあまり長生きしない、10歳にもならないんじゃないか
いつどうなるかわからないんだから
と覚悟をした「つもり」でいたけど
実際はそんな覚悟なんて全くできてなかったんですね。

私が撫でたり抱いたりすると、目を細めて安心して力を抜いてくれるチョッちゃん

チョコちゃんが一口でも美味しく食べられて、気に入った場所で気持ちよく眠れる
そんな時間が少しでも長くありますように
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# by nahneko | 2014-11-17 20:10 | 闘病記