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闘病記☆脊椎症編・Ⅳ

脊椎症とは?・・・背骨が変形をおこし脊髄を圧迫する

椎間板ヘルニアとは?・・・椎間板という骨と骨の間のクッションの役割を果たす物が、椎骨の間から脱出し脊髄を圧迫する

どちらの場合も脊髄が圧迫され障害を受けることが原因で神経の情報伝達がされなくなり、足や尾に力が入らなくなったり、歩行障害、排尿排便障害、麻痺などの症状が出る。
障害部位や程度により症状は様々である。



超簡単ではありますが、脊椎症ならびに椎間板ヘルニアについての説明です。

治療は *薬物による内科的治療
    *レーザー治療
    *外科手術
    *処方食やサプリメントを使っての関節の保護

などなど これらを組み合わせたり、または何にもしないで自然のままで、というケースもあり 飼い主と病院の方針によって様々かと思います。


さて 昨年10月に脊椎症が発覚した我が家のチョコ どんな治療をしていったのでしょうか?
まずは日帰り検査入院の翌日から「非ステロイド系消炎鎮痛剤・メタカム」の投与を開始しました。
本来なら、このように短期間で歩行困難にまでなってしまったような場合は
「強力なステロイドをドカーンと景気良く点滴などで投与して、痛みを消し去りアッという間に歩けるようにしてしまおう そういう手段を採りたいところなんだけどね~」
と院長先生
実際私も、椎間板ヘルニアで突然歩けなくなったワンちゃんに強力なステロイドを入れて次の日には立てるようになった、という症例をいくつか見たことがあります。
でも・・・
「この子糖尿だからステロイド使えないし、麻痺がないから ゆっくりやりましょう とにかく安静にね」

というわけで「メタカム」の処方のみ
副作用の食欲不振や胃が荒れるというのが気になるけども、私は何とか少しでも食べてくれている間は、出来るだけ長く投与をしたいと思っていました。

ところが・・・   
夫が薬の投与に反対意見を発しました。
普段はチョコの治療についてあまり意見を強く言わない人ですが、このときは薬の使用に反対。
「薬を使ったところで骨が治るわけではないのだから、副作用のリスクを負わせたくない」
それはもっともな意見です。大体、薬の説明を受けた時点で
     「劇的に効く薬ではないし飲ませても何の効果もないかも」
とは言われていました。

なーネコの夫は手技療法師 薬は極力頼らずに自然の治癒力を高めましょうという方針でやっています。もちろん、絶対に薬は使わない!わけじゃないけど安易には使わない方がいいですね、少量で済むようになったらいいですよねという指導をします。なーネコ夫婦も薬は滅多に飲みません。
だから、効果がハッキリでるかどうかもわからない薬を、食欲と天秤にかけながら飲ませることはしなくていいのでは?というのが夫の意見。

その意見は十分に納得いくものでした。
ただ・・・ あまりにもジッとして動かないチョコ、抱き上げると痛みが走るのか、苦痛な声をあげるチョコ
もしかして、メタカムを飲ませたことで少しでも痛みが和らぐ可能性があるならば少し続けて飲ませてあげたい・・・
私の気持ちはこのような感じでした。

どうすることが一番いいのか?5日分もらった薬はとりあえず飲ませながら今後続けるかどうかを話し合う日々でした。
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そんなとき、薬を飲ませて3日後
チョコが約2週間ぶりに「おすわり」を見せました!夢中で撮った、そのときの画像
←←おすわりの時間は30秒くらい そのまま伏せて、丸まりお尻をチョッピリ毛づくろい!!丸まった毛づくろいは10日ぶり!!

これはメタカムが効いて痛みが和らいだからに違いない!!
やっぱり薬をしばらく続ける方がいいんだ!!
そう実感した私は、5日分の薬が終わった日の診察で「効果が出てるし食欲も変わらないので薬をください」と、もう5日分のメタカムをもらいました。

良かった・・・このまま痛みが治まってくれたら、もしかしてもう少し動けるようになるんじゃないか・・・元のチョコに戻るんじゃないか・・・

この頃のチョコは、相変わらずの這いずり移動。
前も後ろも足は全く立たずにオットセイというか、陸を移動するときの海ガメがもっとバタバタもがいて動いてるとか、そんな状態
当然、うまく前に進まないしバタバタ這いずりは疲れるのか、3歩進んでは休憩。
いつも寝ているリビングからトイレのある部屋までの7メートル弱の移動に4~50分はかかります。トイレにいくのにそんなに時間をかけるわけにはいかないので、動くそぶりを見せたらすぐに抱いてトイレに入れていました。

そう・・・この頃から、本格的な介護生活・闘病の日々が始まった・・・

トイレに連れて行き、お気に入りの寝場所に運んであげる これを一日の間に何度か繰り返します。


なーネコは週に3~4日、倉庫内軽作業の派遣パートに出かけていますが、夫の仕事、手技療法の治療院は自宅で開業してるので一日中家に居てくれます。

超ラッキ~!!
これが2人とも毎日外に働きに出ていたら・・・チョコの介護・看病がどんなことになっていたことか・・・ 考えると気が遠くなります。

とにかく安静第一 だったこの時期 ただただ痛みが和らぐことを祈ってやまない毎日でした・・・が・・・やっぱり一筋縄にはいかない、これが糖尿病   

                ~つづく~         
by nahneko | 2007-04-28 23:26 | 闘病記
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